不惑(40歳)を過ぎても「キン肉マン」

名作キン肉マンは、いつだって俺達の心の砦。

不惑(40歳)を過ぎたからこそ「キン肉マン」

初めまして。

この度ブログを開設した地方在住の肉マニア・ゴクモンキと申す者です。

 

1979年に週刊少年ジャンプにて連載が開始された「キン肉マン」という作品が大好きな男です。

 

この先書き続けていくであろう当ブログを一冊の本として捉えたとき、今回の最初の記事を「まえがき」という位置づけで綴ってまいります。

 

御一読してくださると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世の中には2種類の人間が存在する。

心の中に名作「キン肉マン」の世界を有する者と、そうでない者。

向こう20年間の心の充実度、その差は歴然。そう断言したい。

 

 

 

 

 

 

 

令和・・・。

新しい時代が始まった。

 

1978年生まれの私を含む、『昭和最後の小学生』世代も気が付けば40代に突入。

そんな我々世代にとって昭和とはどんな時代だったんだろう?

 

昭和・・・。

1978年生まれの私の場合、1989年1月7日までの約10年間を指す。つまりこの世に生を受けてから、小学校4年の冬休みまでの期間。

同じ世代でも捉え方は人それぞれかもしれないが、私個人の昭和時代の印象は「キラキラしていた」に尽きる。

 

特別裕福ではなかったけど、友達関係で悩むこともなく、勉強も特にしなかったがこれといった不便を感じることもなかった。

まだ異性にも興味が無く、羞恥心も備わっていない。だからこそ出来たここでは書けない(今だったら炎上となりそうな)イタズラもよくしていた。

放課後なんかは毎日半ズボン(昭和小学生の正装)のまま近所の家と家の間の隙間を奇声をあげて駆け抜けていった。同世代の皆様も同じことをしていたはずだ。

 

強いて窮屈だったことを挙げたとしても、怒らせた時の父と祖父が怖かったり・・・ぐらいなもので、基本的に毎日ハッピーだった記憶しかない。

 

そして平成。

我々世代にとって、よりハッキリした思い出を作り始めた時代かな、と。

中学、高校、専門学校の頃はまさに90年代。

私は不登校にこそならなかったが、学校自体はそんなに面白くなくなっていた。

勉強は中の下。女子とも縁のない日々。

モテてる人間を勝手に蔑んでいた、まあまあひねくれた奴だった。

んで、気が付けば屈折していた。基本的に人と同じことで盛り上がるのを好まない人格が形成されていった。

 

 

仕事に関して言えば平成12年(2000年)に今の会社に就職し、来年で勤続20年を迎える。

20代の頃は日々ストレスと肉体疲労との戦い。

死に物狂いで業務をこなし、仕事を覚える毎日だった。体も壊した。色んな屈辱も味わった。何度も辞めようと思った。むしろ辞表も一度だけ書いた。 

今の時代なら瞬時に「辞めるのが正解」とアドバイスされそうな環境だったけど、結果的に30代中盤から、あるきっかけで仕事が充実して楽しさを感じる瞬間が増えてきた。

会社から周囲からも改めて評価もされた。

ようやく人並みに仕事に誇りを持てる様になった気がする。人生、分からないものである。(ただこれを読んでて、体を壊してまで続けている…という環境の方がいてもおススメしません)

 

成人後の仕事以外の“俺トピックス”は、こんな私でも奇跡的に結婚が出来て、まだ小学生の二人の娘にも恵まれた。小さいけど家も建てた。

 

勿論良い話だけでなく、自然災害にも遭遇したこともあった(結婚する前の年だけど)

記録的な大雨で地元の川の堤防が決壊し我が家は被災した。家族は散り散りで連絡もつかない。数日後、地元の水位もさがりようやく無事に家族が揃い家に向かえば、床上1Mの浸水後で汚泥まみれ家屋。何から手を付けて良いのかわからない状態。そんな経験もした。

 

現在は私が小学生の頃と同様に特別裕福ではないが、現在は家族全員がこれといった大きい病気もなく文字通りささやかな普通の暮らしが出来ている。

『普通の暮らしが一番』

昨今の嫌なニュースを見るたび、身近な人に不幸があったりするたび、思い知らされる言葉。

 

 

そして令和。 

 

約2か月前、多くの方々が希望を抱いて新元号を迎え入れたのも束の間、平成の嫌な流れを踏襲するかのように、目を覆いたくなるなニュースが目立ち、明るい話題はなかなか耳に入ってこない。

 

自然災害、事件、事故・・・そして政治の知識が乏しい私でも、漠然と将来の不安が募る。

徐々に住みにくい世の中になっている。そう感じている40代は多いだろう。 

 

実際に各年代別の「人生で最も大変な年代は?」の調査でもブッチギリで40代が票を集めている。

世間的に40代といえば、職場では責任がのしかかってくる立場、家庭では子供の反抗期、親の介護の始まり・・・などの環境に取り囲まれるイメージもなくはない。

 

上記のネガティブイメージに加えて、特に我々70年代生まれの世代は、学生時代にゴリゴリの体罰を喰らい、就活の時期には氷河期と言われ、仕事に就いたとしても人生の先輩方の様にバブルを経験したわけでもない。なかなかの仕打ちだ(苦笑)

 

 

実際にここを御覧いただいてる皆様も毎日が絶好調と言い切れるのか?

いや、むしろ私なんかより重大な悩みを抱えてらっしゃる方々もいらっしゃるはず・・・。

 

 

 

 

 

だーがしかし、だがしか~しぃ~(急に“はせさん治”さんの声で)

 

 

 

 

 

悲観ばかりしていても始まらない。

これまでの40年以上の人生、「じゃあ、どうするか?」を考えて皆様は常に行動をしてきたはず。

 

ここは悲観する前に、我々が既に体現している素晴らしい能力に改めて気づき、意識的にそれを伸ばしていく。それに尽きる。

 

ここまで読んでくださった皆様は、きっと冒頭の2種類の人間でいうところの前者に当たる。そう確信している。

 

そう、心の中に名作「キン肉マン」の世界を有する者。

 

 

であれば今まで発動してきた、人生の要所要所で「キン肉マン」の名シーンを心の中で投影するという能力をブラッシュアップさせていかない手はない。

 

 

これまでの人生で追い詰められた時、本能的に自らを奮い立たせる様に、これらの風景が心の中に広がっていた。

 

・悪魔将軍戦で仲間の事を思うと力のみなぎりが止まらず、何度ダウンしても起き上がってくるキン肉マン

・絶望の空気の中、暗い通路の奥からミートくんの腰を抱え、しっかりとした足取りで歩いてくるテリーマン

・預言書を吊るした運命の糸など関係なく、マンモスマンタワーブリッジの体勢で落下を続けるロビンマスク

・数年間の沈黙を破り、技巧チーム戦で悪魔の強さを発揮しモーターマンを粉砕した完全復活のラーメンマン

・目の前のザ・ニンジャだけでなく、他の正義超人にも認められたい一心で愚直なまでのファイトを展開するブロッケン

・生身の人間でありながら「不屈の超人魂」をフルスロットルで発動し、崩れ落ちる5重のリングを受け止め先輩超人の命を救ったジェロニモ

 

 

私も日々発動している能力だが、自分の意思とは関係なくその画が脳内に映し出されるのは凄い事ではないか?何十年も備わっていたからこそ当たり前。だから気付けないだけで。

 

先に記述した通り、私にとっての平成は嬉しい事もあったが、悪い出来事も印象深い。

その悪い出来事に立ち会った時、気が付けば本能的にキン肉マンの名シーンが心のどこかに在った。別にそれが解決策を導きだした・・・とか効果的なものでなく心の中で名作が自分に寄り添ってくれる感覚だ。

ほんの少しでも気が紛れればそれでいい。昭和に出逢った名作が、平成、そしてこれからの令和も守ってくれている感覚。

 

先日、「ゆでたまごオールナイトニッポンゴールド」という番組を拝聴した。

ところどころで神谷明さんのスグルの声が挿入されていたが、その際に嶋田先生が「スグルの声が聞こえると、生放送で緊張している我々を守ってくれている様で落ち着く」といった趣旨の言葉を2回も発せられていた。

まさにその感覚だと思う。

 

我々は作者でも何でもない、ただの肉マニア(キン肉マンを心に抱き続ける人達) だけど、この力は今後も活かしていきたいと思う。

 

  

たしかに俺達のこれまでの人生は完璧ではないかもしれない。

でも「キン肉マン」の風景が常に心のどこかあって、少しでも励みにしてきた能力だけは完璧なつもりだぜ!

  

 

 

そして40代50代を「俺達なりの火事場のクソ力」を駆使して、納得いく形で乗り越えていきたい。

その結果、良い老後をそれぞれで迎えられたらな~、と。

いつかこのブログの読者様とお会い出来、カメハメとドクターボンベの様に向かい合ってチェスでも嗜みながら肉の名シーンとか好きな超人を語る。

それが私のささやかな夢です。

チェスのルール、知らないけど。

 

 

 

トイザらスよりハローマック

スマホよりゲームボーイ

嵐より光GENJI

メッシよりアルシンド

・・・そんな俺達世代に幸あれ!